子供ができるまでの苦労したこと
子供が欲しいと思うまでは、妊娠出産がこんなに難しい、奇跡みたいなものだなんて思いもしませんでした。妊娠を希望したら簡単に授かるものだと思っていました。アレルギー体質で、鼻炎やアトピーにもなっていたので、結婚しても2、3年は特に考えていなかったです。その後アレルギーの症状もおさまり、子供が欲しいと思い始めました。簡単なものとの思いははずれて、なかなかできませんでした。妊娠出産について調べ、初めはいわゆるタイミング療法からはじめました。
基礎体温をつけて高温期、低温期とグラフを書いて…。タイミングはそんなに簡単なことではなく、自分と主人の気持ちや体調などもあり、本当にタイミングを合わせることは難しくてケンカになったりもしました。病院に行かないとダメかなと考えだして、不妊専門の病院にいくつか行きました。有名な病院の方が授かる確率も高いのではないかと思い、近所にある病院ではなく電車に乗って、その有名な病院に通いました。病院では、子供を授かりたいという同じ思いの方がたくさんいるんだとわかり、少し気持ちも落ち着きうれしく感じました。皆さん頑張っているんだなと。そこでもタイミング療法と人工授精をしました。痛い思いもしながらも、授かる希望を持ち頑張りましたが、なかなかできませんでした。
治療費も高額で、どんどんお金が消えていきました。まだ共働きだったのと、気持ちが必死だったので高額なお金がかかっていても気にならなかったです。今はとても出せるお金ではありませんが。世間では少子化といわれ続けていますが、街には小さい子供があふれているように見えました。今までの治療の成果は出ずに気持ちも落ち込み、ネットで調べるばかりの毎日でした。ここまできたら体外受精かなと、少しずつ調べ始めました。
ネットで調べている時に、体外受精とは違いますが、ふと子宮内膜症のことを読みました。自分と症状が似ているなと。いろいろ調べてみると、そのことが原因なこともあると知りました。必死で調べてその治療のスペシャリストに出会い、子宮内膜症の腹腔鏡手術を受けました。不安もありましたが術後はなぜか気持ちもスッキリし、前向きになれました。そんな術後一か月もたたないある日、子供をやっと授かることができました。現代はいろいろな生き方があり、子供がいる、いないはその家庭の出来事なだけのはずです。みんながそれぞれ気持ちよく生きていけたらなと思います。
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