家族の入院により、他愛もない日常がかけがえのないものだと知った
会社員の夫と保育園に通う4歳の娘が一人の、ごく普通の家庭でしたが、家族の入院により他愛もない日常が、かけがえのない大切な時間であったと感じさせてくれました。娘が4歳の時に男の子を出産したのですが、その子が生後1ヶ月で手術を伴う入院になってしまい、家族みんなで生活することができなくなってしまいました。生後1ヶ月での手術・入院だったので私は24時間体制で子供に付き添っていなければならず、帰宅することができませんでした。私の実家も遠かったため、誰にも交替を頼むことができませんでした。また、夫の両親も高齢で付添いの交替はしてくれませんでした。
今まで普通に家族で暮らせていたのに、赤ちゃんの入院によって一緒に暮らせなくなり、とてつもない不安を感じるようになってしまいました。赤ちゃんの手術は大手術だったので、私が帰宅した時に容態が変化しても怖いですし、4歳の娘のことも気になるで心身ともに疲れてしまいました。
付き添い中、4歳の娘は保育園に行っていましたが、夫のお迎えは夜遅かったので、延長保育になれていない娘はずっと泣いてばかりいたようで、それを聞いた時は胸が張り裂けそうでした。ずっと病院にいなければいけないことで娘の運動会も見に行くことができず、とても苦しかったです。また、病院で一日すごすことで食べるものは売店のお弁当ばかりになってしまいますし、ベットにあるテレビしか娯楽がないことで気が滅入りそうでした。
毎日普通に家で生活できることがどんなにありがたいか、他愛のない日常がかけがえのない大切な時間であったかが分かりました。幸い数ヶ月で退院することができましたが、後遺症が残ればその後も病院生活が続いていたことになるので、この経験を活かして、家族で過ごせる日常を大切にしていこうと思いました。
病気は予期せぬ出来事なので、いつ普通の日常がうばわれるかはわかりません。入院になってしまったら当たり前のこともできなくなってしまうことが多いので、なんでもない日常も大切にしていくことが大事だと感じました。
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